気まま写真日記

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2009年 07月 02日

乗り鉄あらわる。

この前の週末は、横浜に出向いた。

仙台でこまち号に乗り込み発車を待っていると、隣の座席に
小学4、5年生とおぼしき男の子がやってきた。

ウエストポーチと紙袋を棚に載せるのを手伝ってあげると、
ありがとうございます、とおじぎをした。

はじめ、この子は仙台の親戚のところにでも遊びに来て、東京かどこかへ
帰るのだろうかと思っていた。こまち号が発車して間もなく、男の子はビニール袋から
駅弁をひっぱりだし、あ、これおいしい、と言いながら頬張りはじめた。

何処行くの、とたずねると、これからおうちに帰るんです、新横浜まで、とハキハキ答える。
いつもひとりで乗ってるのかと重ねて訊いてみた。
週末はしょっちゅう、こうしてフリーきっぷを活用してひとり旅をするのだという。
今回は、上野から特急あけぼのに乗って秋田で下車し、乗り継ぎしながら仙台まで、
そして新幹線を乗り継いで横浜まで帰るのだそうだ。

ぼくは新幹線の中でじっくり本を読むつもりだったのだが、
面白そうなのでこのチビ鉄を観察することにした。

車内ではとにかく落ち着かない。

弁当を食べるのを途中で止めたかと思うと、何処かへ行ってしまって
帰ってこない。しばらくすると戻ってきて、弁当を食べ終えてゴミを持って
また何処かへ。車内を隅々まで探検しながらの道中らしい。
車内販売を追いかけていったり、何故か周囲の人々のゴミまで集めて回ったりしている。

大宮の近くまで来たところで車内探検は満足したらしく、ようやく席に落ち着いた。
今回の旅のハナシも楽しそうに語り、途中デジカメで撮影したブルートレインの発車風景や
こまち号とはやて号の連結シーンの動画を得意げに見せてくれた。

さて、この子は撮り鉄か乗り鉄か、と思案していたのだけれど、
その言動を観察するうちにりっぱな乗り鉄であると判ってきた。

特急のハナシをしているところで、ぼくが田端の操車場を引き合いに出した。
あそこにも昔の車両があるよね、と。

するとチビ鉄曰く、
『あれはちゃんと走ってないのでダメです』。

ノスタルジックなものは彼の興味の対象ではなく、
いままさに現役で人を乗せて走る鉄道がお好みのようだ。

また、チビ鉄はぼくの下車駅(関内)を知った次の瞬間、
一寸の淀みもなしに最短最速、駅構内経路にいたるまで完璧な
乗り換え案内を披露した(その通りに移動したら、携帯の路線案内より15分も速かった)。

若干10歳になるかならないかでひとりあちこち旅して回るのは、
この時代にあってはちょっと危険なのではないか、とも一瞬思ったが、
考えてみれば、まだ幼いぶん観光やご当地の名物にはあまり興味もないわけで、
つまり彼の行動域は鉄道の路線図から外に出ることは無い。
困ったときは駅員や車掌さんに声をかければいいので、
携帯のメールなどで現所在地さえ追っていられれば、親御さんも
大して心配せずに送り出せるのだろう。

東京駅で別れる際、『おうちまでもう少し、気をつけてな』と大人の声がけをしようとした
ぼくの機先を制し、『○番線と○番線で乗り換え、間違わないでくださいね』と
きっちりとどめを刺して去っていったチビ鉄は、次は何処へ行くのだろうか。
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by moto9383jp | 2009-07-02 00:57


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